2022/08/20 土曜日
午後のいつから雨が降るかと雲と睨めっこしながら、
登攀時におけるセルフレスキュー講習会を山岳会で行いました。
セルフレスキューとは
その場にいる登山者が自分たちの身を守りつつ、その場で自分たちができる最善の対処をすること。
セルフレスキューの技術は普段使用しないけど、
何かあったときのために身につけておかないといけないものです。
ネットで「セルフレスキュー」と検索するといろいろ情報は出てきますが、
見て覚えられるかと言ったら、そんなに甘いものではないです。
と言うと、「堅苦しい」とか「真面目すぎ」とか言われますが、
こういう技術を身につけているかいないかで、
いざというとき、同行者が助かるか助からないかという分かれ目になるかもしれないんだよ。
そういうことを言い出すと、グチになっちゃうので、置いといて、
普段やらないシステムの構築に四苦八苦、カラビナやスリングをどう使えばいいのか頭がパンクしそうです。
トップが動けなくなったとき、
ビレイヤーが登高して
トップを助けにいくという状況を演習
そんなに使うはずがない、使いたくない、からと言って、必要ないものではない。
今回はクライミングにおいてのセルフレスキュー訓練ですが、ハイキングでもセルフレスキューは必要なんです。
山に行って、キレイだな、って気持ちを晴れやかにするのも大事です。
大事なんですが、そういう晴れやかな気分で登って下りるために、
地形図の読み方を身につけたり(道迷いをしないよう)、
天気図を確認できるようにしたり(天候の変化で低体温症にならないよう)、
いろいろ勉強も必要なんですよね。
でも、そういう技術を身につけて、気持ちに余裕を持って山に行けば、
数倍楽しくなるし、勉強も楽しい。好きなことを勉強するわけだから。
そうやって遭難が減っていくといいと思う。