クライミング 遭難

小川山滑落記録 4

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高度治療室から一般病棟へ

窓のない真っ暗な(電気はついてますが)HCUですが、

1日でなんか感覚がおかしくなります。

何日か後に一般病棟に移るんですが、運が悪いとなかなか移れないらしい。

私の場合は、手術から2日後の6/10の午後に、とりあえず空いてた個室に移動できました。

(次の日には、大部屋ですが)

手術をしたので、体に血がたまらないように排血用の管が左肩後ろについてたのですが、

一般病棟に移った初日に抜くことができました。

体にいっぱい管がついてたので、一つでも取れるのがなんとスッキリしたことか。

点滴の針が刺さったまんまというのも気分が悪かったけど、

おしっこの管を抜いたときが一番なんかホッとした。

11日には、どっちも取れて、歩行器で歩き始めることもできた。

歩くのってこんなに大変なことだったっけ。なんか転びそうな感覚があったり。

この日、久しぶりにお風呂(シャワーだけど)に入れた、んだけど・・・

頭洗って、体洗うのが、こんなにしんどいとは!

一回一回の動作で座って、頭を洗うのに腕をあげてるのが辛い!

さっぱりしたけど、とんでもない疲労で終わったときは座り込んでしまった。

ドライヤーを当てるのにも、手で髪をガーってできなくて、

ただ片手でドライヤーを持ったまま、風だけ送ってるから乾かすのもすごい時間かかった。

なんか、すごい、ショック・・・泣

腕力は普通の女子よりあったのに、自慢にはならんけど。

その日は、職もなくなるというショックもあり・・・

派遣なんてそんなもんです。

手術してまだ1週間経ってないのに、

「それで、いつ、復帰できる?」

なんて言われても、ねえ。

わからんわい! 背中痛くて死にそうなんやて! 歩くのも必死なんやて!

て、怒ったところでなんとも仕様がないので、すっぱり長期休暇にすることにした。(つまり無職)

休職扱いなんて、優しい対応はしてもらえないんですよ、派遣は。

それで、仕事復帰しなきゃっていうプレッシャーとストレスからは解放されたけど、

毎日、痛みとの戦い。

痛いの、折ったところだけじゃなくて、背中から脇腹も痛い。

痛いのも、ピリピリの痛みもあるし、グッと押さえられるような痛みもあるし、

バリエーションいろいろです。

それに、寝ててもコルセットの出っ張ったところとか当たると痛くて。

何度コルセットに悪態をついたことか・・・「(値段)高いくせに、なんでココ当たるん?」

胸を締め付けるので、息苦しいです。まるで高所訓練してるみたいです。

そんな私の心を癒してくれるのは、窓からの景色だけ・・・

病院の敷地は、散歩、ランニングコースになってて、よく市民の人たちが通ります。
  • この記事を書いた人
さとみん

みずえ

登山帽子クリエータ〜として活動中。運動音痴だったのにも関わらず、40歳過ぎから登山をはじめる。今ではハイキングだけでは物足りず、雪山、沢登り、さらにクライミングもという、なんでも来い!状態。とはいえ、走るのは苦手なので、トレランはできない。所属の山岳会では技術指導を担当。 ココナラでは、登山に関する相談も受けてます。

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